漢方薬の特徴

漢方薬で体質改善

漢方薬の特徴

漢方の標治(症状の治療)と本治(体質の治療)

標治(ひょうち)とは

「標治」とは漢方で病気の症状を治療することです。
たとえば、かぜのような急性の病気にかかったときにつらい症状を改善していきます。
これは西洋医学と変わりがないようにも見えますが、西洋医学のように症状を押さえつけるのではなく、病気に対するからだの抵抗力を利用して病気の原因を体外に排出しようという考え方です。
そのため、副作用が少なく生活の質を損なわずに症状を改善していけるのが特徴です。

本治(ほんち)とは

「本治」は慢性的な病気に使われます。 からだの抵抗力や免疫力を高めたり、体質を改善して病気を治療することを目的とします。
そのため西洋医学があまり 得意でないアレルギーや、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の治療に向きます。
漢方を使ってみようというかたの中にはこの「本治」に期待される人が多く、実際漢方では「本治」が 重要視されています。
西洋薬を「標治」に利用することで病気の治療に幅広く対応できるのも漢方の優れたところです。 

漢方の実証と虚証

漢方では体の予備能力や反応の強弱を「虚」と「実」で表します。
実証、虚証というように、体質やタイプの分類にも使われています。
実証と虚証のどちらにもあてはまらない『中庸』を理想的な健康状態と考えます。

実証とは

体格…がっちり 体力…充実、スポーツに向く 声…大きい、明瞭 胃腸…強い、便秘ぎみ、良好 皮膚…弾力・つや 食事…旺盛、速い、食後すぐ動ける

実証の人は社会生活で無理がきき、仕事が忙しく疲労してもがんばりどころととらえてしまいます。
実証の人が現役寿命や健康寿命を長く保つには休日の取り方が大切です。
質の良い休日をとってリラックスを心がけましょう。

虚証とは

体格…痩せ型 体力…虚弱、疲れる 声…小さい、不明瞭 胃腸…弱い、下痢ぎみ、不良 皮膚…潤いがない・しみなど 食事…少量、遅い、食休み

虚証の人はからだ全体にあまり予備力がないので、忙しいときはエネルギーを消費するため食事をきちんととりましょう。
痛みや疲れ、以上を感じるセンサーが敏感で、検査値は普通でも症状を早めに自覚します。
1日のうちに疲れを取り翌日に持ち越さない生活習慣ができれば、元気で仕事も長く続けられます。

漢方の煎じ薬とサプリメント

漢方には昔からある煎じ薬とサプリメント・錠剤などがあります。

煎じ薬

煎じ薬はいろいろな生薬を利用者に合わせて量を加減して処方します。それを20分~30分煎じて飲用します。
薬の中には揮発性のものもあり、煎じ香をかぐことから治療が始まります。
ただ、患者さん本人には良い香りに感じてもお隣にそのにおいがもれたら心地よい匂いと感じるとは限らないので配慮が必要です。

サプリメント・錠剤

現在医療機関で処方される漢方薬のほとんどがは煎じた液を乾燥させたエキス剤で顆粒状です。
また一般に販売しているものは錠剤・サプリメントが多くあります。
サプリメント類はいわば万人向けに作られており、有効な成分をサプリメント化する研究が行われています。
煎じる手間が要らず、旅行や学校・仕事場への携帯にも便利です。
利用するかたの生活形態に合わせてどちらかを選んだり、使い分けるといいでしょう。